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本当は「残酷で怖い」ディズニーの原作

ディズニーのアニメーションは、しっかりとしたストーリーとハッピーエンドという結末により、子供だけでなく大人にも夢と希望を与えている。ディズニーの作品はほとんどが童話を基に制作されるが、子供たちが読むに当たって適していない部分は思い切り削除されたり、変更される。このように削除された内容は、私たちが見てきたアニメのほのぼのとした美しい物語とは明らかに違うものである。いわゆる残酷なおとぎ話と呼ばれるほど恐ろしくて無慈悲なディズニーアニメの原作の内容を調べてみよう。

 

リトル・マーメイド

リトル・マーメイドに登場する魔女は、アリエルが3日以内にエリック王子と真実のキスを交わさない場合アリエルの魂をもらうという条件で、アリエルの足と声を交換することを提案する。アリエルは最終的に人間になり、エリック王子と結婚式を挙げるというハッピーエンドで幕を閉じる。しかし実際の原作では、魔女が人魚姫の声を奪う際に人魚姫の舌を切り落とし、人魚姫が足を手に入れる際にはナイフで刺されるかのような痛みを感じさせたという。

 

ムーラン

中国南北朝時代の作者不詳の華牟蘭の物語をもとに製作されたムーランは、体の不自由な父親の代わりに男装して戦争に出征し、大きな勝利を収め、戦争の英雄になるという内容である。実際の原作では、ムーランは戦争に敗れた後、家に逃げてくる。すでに父親は亡くなっており、大きなショックに陥ったムーランは、結局自殺を選ぶという悲劇的な結末なのだ。

 

美女と野獣

美女と野獣はアニメーションとして初めてアカデミー作品賞にノミネートされた作品である。美女と野獣の主人公であるベルは、父親を救うために野獣の城に入ることになるが、野獣と出会い、彼と恋に落ちる。その後、ベルと真実の愛のキスを交わした獣が人間へと変わり、希望的な結末を迎える。しかし原作では、宝石など贅沢なものを手に入れた彼女を見たベルの姉が、より多くの宝石を手に入れようとベルを野獣のもとに返す。それを知った野獣は腹を立て、ベルは野獣に食べられてしまうという。

 

ピノキオ

1940年に公開されたピノキオは、キュートで愛らしいキャラクターと当時の革新的な技術をアニメーション制作に用いたディズニーの努力が実を結んだ作品である。ピノキオは良いことをすれば人間になれるという妖精の言葉を聞き、危険に陥ったゼペットおじいさんを助け、人間になるのだ。しかし実際の原作では、ピノキオは物を盗む悪い木彫りの人形で、ピノキオに恨みを抱いたキツネと猫によって柳の木に首を吊られて死んでしまう。

 

ポカホンタス

アメリカ先住民である実在の人物ポカホンタスの物語を脚色して製作されたポカホンタスは、自身が住んでいる土地を開拓するためにイギリスに渡ったジョン・スミスと恋に落ち、彼と幸せに暮らすという結末で終わる。しかし実際には、ポカホンタスはイギリス人に捕らえられ、キリスト教に強制改宗し、その後ジョン・ラッフルというイギリス人と結婚し、二度とアメリカ大陸の家族と会うことができなかったと言われている。

 

 

眠れる森の美女

眠れる森の美女は、当時ディズニー史上最高の制作費をかけたプロジェクトとして話題を集めた。主人公のオーロラ姫は魔女の呪いが宿った水車に指を刺し、永遠の眠りに落ちる呪いにかかってしまうが、最終的に王子のキスを受けて目覚める。しかし、原作は全く違う物語を描いている。深い眠りに落ちている間にオーロラ姫は王子に強姦され、妊娠することになるという。 

シンデレラ

邪悪な継母と姉たちに虐げられていたシンデレラは、妖精の名付け親の力を借り舞踏会で王子と出会う。舞踏会でガラスの靴を失ってしまうが、王子がシンデレラを探しに来るというハッピーエンドで物語は終わる。グリム兄弟が書いた原作のシンデレラは、継母たちが失くしたガラスの靴に足を合わせるためにつま先とかかとを切り落としたり、鳥たちが現れて継母たちの目を食べてしまうという残酷な結末である。

 

 

白雪姫

白雪姫は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが制作した最初の長編アニメーションである。白雪姫の結末は様々なバージョンがあり、最も有名な結末は王子と結婚した白雪姫が王妃に火をつけた鉄の靴を履かせ、王妃を殺すという内容だ。またもう一つの結末は、結婚式に出席した小人たちが王妃が白雪姫を殺す計画を立てていることを知り、自分たちが焼いた靴を履かせることで報復するというような内容だという。

 

ノートルダムの鐘

ノートルダムの鐘はノートルダム大聖堂を中心に、そこに身を寄せている鐘つきのカジモドとジプシーの美女エスメラルダ、彼女を愛するフィーバス、カジモドの正式な地主でありエスメラルダに欲望を抱いている残酷な裁判官クロードの葛藤と和解を描いている。原作のエスメラルダはフィーバス以外の男と結婚し、殺人の濡れ衣を着せられ結局絞首刑に処せられてしまい、カジモドはエスメラルダの死体のそばで息を引き取るという。

 

塔の上のラプンツェル

塔の上のラプンツェルは、魔女によって人の手が届かない高い塔で暮らしている。ある日、ラプンツェルの歌声を聞いた王子がラプンツェルを見つけ恋に落ち、高い塔から脱出するというストーリーである。原作では、この事実を知った魔女がラプンツェルの髪を切り罠を仕掛け、王子を塔から落として両目を失明させるという。

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