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心停止発生の1日前の予兆を見つける(研究)

事前警告なしに突然心臓が止まる心停止(sudden cardiac arrest)は24時間前に明確な予告信号が現れ、この信号は男女で異なることが分かった。

胸痛を訴える男性(参考写真) /voronaman-shutterstock.com

米国セダス・シナイヘルスシステムシュミット心臓研究所の心停止予防センター長サミット・チャック博士の研究チームは、急性心停止患者の50%は心停止の1日前に少なくとも1つの明確な症状が現れ、その症状は男性は胸痛、女性は呼吸困難で男女が異なるという研究結果を発表したとメディカルニューストゥデイが31日(現地時間)報じた。

「地域社会突然死予測」(PRESTO)研究と「突然死研究」(SUDS)のデータを分析した結果、このような事実が明らかになったと研究チームは述べた。

突然の呼吸困難が現れた女性は心停止のリスクが3倍、突然の胸痛が現れた男性は急性心停止のリスクが2倍高いと研究チームは明らかにした。

心停止患者のうち少数は、男女ともに胸の動悸(動悸)、類似のけいれん、インフルエンザに似た症状が現れたこともあった。

この2つの研究が行われた地域は、カリフォルニア州ベンチュラ郡とオレゴン州ポートランドで異なるが、これらの結果は同じであった。

胸痛と呼吸困難は他の原因によっても発生する可能性があるため、必ずしも急性心停止が差し迫っているサインとは言えないと研究チームは強調している。

ただし、高血圧、糖尿病、心臓病のある人は、これらの症状が急性心停止に関連する可能性があると研究チームは説明した。

今後、スマートフォンアプリやスマートウォッチを使用することで、急性心停止のリスクが高い人を特定する範囲をさらに絞り込むことができると研究チームは付け加えた。

急性心停止は事前警告なしに現れることが知られている。患者がほぼ全てが医療機関以外の場所でわずか数分で死亡するためである。

通常は不整脈が原因の心停止が発生すると、心拍が止まり、脳と全身への血流が停止する。

心停止は、米国の場合、毎年35万6千件が発生し、患者の90%が死亡する。

心停止は心筋梗塞とは異なる。

心筋梗塞は心臓に血液を供給する冠状動脈の一つが詰まって心臓の他の部位への血流が途絶えることで発生するが、急性心停止のように心拍が完全に止まることはない。

しかし、心筋梗塞は心停止のリスクを高める可能性がある。冠状動脈疾患、心筋症、心臓弁膜症などの他の心血管疾患も急性心停止を引き起こす可能性がある。

この研究結果は、英国の医学専門誌「Lancet Digital Health」(‘Lancet Digital Health’)最新号に掲載された。

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