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このコレステロール値が高くなると、認知症のリスクも大きくなる

‘良い’コレステロールである高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールの血中濃度が高くても、認知症のリスクが大きくなる可能性があるという研究結果が出た。

認知症の高齢者(参考写真) / Nattakorn_Maneerat-shutterstock.com

コレステロールは、HDLコレステロールと低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールに分類される。

脂肪の一種であるコレステロールは、単独では血流に乗って移動できないため、脂質に乗せられて運ばれ、コレステロールが乗せられる脂質の粒子が大きいか小さいかによって、HDLコレステロールと低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールに分類される。

LDLはコレステロールを血管壁に運んで蓄積させるため「悪い」コレステロール、HDLは逆に血管壁に蓄積されたコレステロールを回収して肝臓で処理するため「良い」コレステロールと呼ばれている。

米国ボストン大学医学部のマリア・グリモ疫学教授の研究チームがカイザー・パーメンター「北カリフォルニア・ヘルス・プラン」参加者18万4千人余り(平均年齢70歳)の17年間の医療記録を分析した結果、このような事実が明らかになったとヘルスデイ・ニュースが9日報じた。

血中HDLコレステロールの正常値は男性が40mg/dL以上、女性は50mg/dL以上である。

研究対象者のHDLコレステロール平均値は53.7mg/dLだった。

研究チームは彼らをHDLコレステロール値によって5つのグループに分類した。65mg/dL以上が最上位グループに分類された。

平均追跡期間は9年で、その間に2万5千人余りが認知症と診断された。

分析結果、血中HDLコレステロール値最上位グループが中位グループより認知症発生率が15%高いことが分かった。

また、HDLコレステロール血中値最下位(11~41mg/dL)グループは、中位グループより認知症発生率が7%高かった。

飲酒、高血圧、心血管疾患、糖尿病など他の変数を考慮したが、これらの結果には変化がなかったと研究チームは明らかにした。

一方、LDLコレステロール血中濃度は認知症リスクと関連がなかった。

これは、HDLコレステロールが心臓病やがんの場合と同様に、認知症とも複雑な関連性があることを示すものだと研究チームは説明した。

HDLコレステロール値が過度に高いと、心血管疾患とあらゆる原因による死亡リスクが高まるという研究結果もある。

分析の結果示された認知症リスクの程度はそれほど大きくはないが、これが持つ臨床的な意味は分からないと研究チームは述べている。

これに対し、ニューヨーク大学心血管疾患予防センター臨床室長のハワード・ウェイントラップ博士は、予想外の結果であり、HDLコレステロール値が90mg/dLまたは100mg/dLと非常に高い場合はともかく、65mg/dL程度は認知症と関連がないとコメントした。

アメリカ神経学会(AAN)は、HDLコレステロールが高いか低いかが認知症の原因であることを証明するものではないという慎重な立場を示した。

この研究結果は、アメリカ神経学会学術誌「神経学」最新号に発表された。

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